インフルエンザ解熱後の頭痛の原因は?ロキソニンで何とかなる?
インフルエンザで頭痛がひどい時、どうしていますか?
特に熱が下がったのに頭痛が続いている場合、痛みのあまり睡眠もよく取れず、
体調の回復が遅れる原因になることもあります。
原因と対処法を知って、1日も早く元気になりましょう。
頭痛以外にも咳が止まらないこともありますよね?
時間があれば読んでみてください。
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インフルエンザの頭痛の原因
インフルエンザの頭痛の原因は、ウイルスではなく、
ウイルスが体内に入ったことを知らせる伝達物質サイトカインが分泌された時に
同時に分泌される「プロスタグランジン」という生理活性物質のためといわれています。
プロスタグランジンはウイルスと闘うため、
血管を拡張させたり熱によってウイルスを抑え込もうとします。
そのため、血管拡張型の頭痛である片頭痛が起こりやすいのです。
また、プロスタグランジン自体にも痛みや熱などの症状を引き起こす働きがありますが、
さらに痛みを増幅して知覚させるという作用もあるため、
普段ならそれほど感じない痛みを強く感じてしまうと考えられています。
インフルエンザ時の頭痛は、ウイルスを退治しているという証拠でもあるのです。
インフルエンザ解熱後の頭痛の原因は?
インフルエンザ解熱後の頭痛の原因は、大きく分けて3つあります。
①インフルエンザウイルスがまだ体内にいる
インフルエンザで熱が下がっても、まだ2~3日は体内にはウイルスが存在しています。
そのため、体内でプロスタグランジンがウイルスと闘っており、
炎症を起こすため頭痛を引き起こすのです。
②スマホやPCによる緊張性頭痛
その他の原因として挙げられるのが、解熱後にスマホやゲームをしてしまい、
興奮状態になることから起こる「緊張性頭痛」です。
スマホやPC、テレビから発せられるブルーライトには
交感神経を活発にする働きがあり、全身の筋肉が緊張状態になります。
すると血管が収縮してしまい、肩や首に十分に血液が回らなくなり、
頭痛まで引き起こされる場合があります。
インフルエンザや風邪の時に筋肉痛がするという人は、
発熱時にも全身の筋肉に影響を与えていますから、
目を使うことでさらに筋肉が緊張し、頭痛を起こしやすいのです。
③髄膜炎を発症している
髄膜とは脳と脊髄を保護している膜で、
ウイルスが髄膜内の髄液に侵入することで起こる炎症です。
重症化すると脳炎、意識障害、痙攣などを起こすこともあるので、
しばらくしても頭痛が治まらない場合は病院で診察を受けましょう。
インフルエンザ後の頭痛の治し方は?
プロスタグランジンが原因の場合は、血管を収縮させることで痛みが和らぎます。
冷えピタなどで局部を冷やすことで、痛みが緩和されます。
スマホやPCが原因の場合は、逆に温めると効果的です。
入浴したりカイロを当てるなどして、収縮した血管を広げてあげましょう。
インフルエンザ解熱後の頭痛にロキソニンは効く?
インフルエンザ後の頭痛がなかなか引かない時、
どの鎮痛剤でも摂取して良いということはありません。
成分によってはインフルエンザ脳炎・脳症の原因となるといわれ、
特に未成年者の摂取は禁忌とされているものがあります。
・ジクロフェナクナトリウム(製品名:ボルタレンなど)
・メフェナム酸(製品名:ポンタールなど)
・アスピリン(製品名:バファリンなど)
・スルピリン・イソプロビルアンチビリン(メチロン、クリアミン、プレコールなど)
ロキソニンは「ロキソプロフェンナトリウム」という強力な鎮痛成分が配合されており、
プロスタグランジンの生成を抑制するため、
インフルエンザの際の鎮痛解熱薬として処方されることもあります。
しかし、効果が強い分胃粘膜を荒らす副作用も強いため、注意が必要です。
他にも副作用として吐き気、嘔吐、食欲不振、アレルギー、下痢などがあります。
胃や腎臓に対する副作用が少なく、
最も安全性が高いといわれているのが「アセトアミノフェン系」で、
カロナール、アンヒバ、アルピニーなどがあります。
特に小児用としてはインフルエンザの際最もよく使用されています。
おわりに
鎮痛解熱薬は効果的ですが、
熱を下げる働きによってウイルスと闘う力を弱めてしまうことがあります。
できるだけ薬は控えたほうが回復が早まりますので、
インフルエンザ解熱後の頭痛もあまり飲み過ぎないよう、症状がひどい時だけにしましょう。
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