2歳未満は要注意!冬の大敵RSウィルスの基礎知識
冬が近づくと、子どもの感染症が心配になりますね。
インフルエンザやロタウィルスに気をつけている親御さんも多いようです。
ところが、冬の感染症でもっとも猛威をふるうのは、RSウィルスだということをご存知でしょうか。
聞き慣れないRSウィルスですが、感染力が強く、ドクターからも厄介者として疎まれています。
そこでRSウィルスの基礎情報をまとめてみました。
特に、2歳未満の小さなお子さんがいる場合は必読です。
RSウィルスの症状
RSウィルスは、毎年冬の寒い時期(1~2月)に流行する呼吸器の感染症です。
主に鼻水・鼻づまりからはじまり、咳へと続きます。
発熱のある場合もあります。
たいていは1~2週間程度で治ります。
これだけだと地味な印象ですが、中耳炎、気管支炎、肺炎などと合併症をおこす場合があり、
特に1歳未満の赤ちゃんは重症化しやすいウィルスなのです。
困ったことに、これといった治療薬はありません。
RSウィルスの感染力
小さい子どもの間で流行するウィルスで有名なのはインフルエンザウィルス、
ロタウィルスですが、RSウィルスはこの二つに比べて感染力が非常に強いことが特徴です。
生後1年の間に半分以上の子どもに、
2年の間にほぼ100パーセントの子どもに感染するとされています。
初感染では免疫が完成せずに再感染を繰り返しますが、そのたびに軽症化し、
幼稚園の年長になる頃には軽い鼻風邪程度で治るようになります。
RSウィルスの感染経路
感染経路は飛沫感染と接触感染です。
感染力が強く、ぬいぐるみやおもちゃ、衣服、皮膚等にウィルスが付着すると、
4~7時間は生存するといわれています。
幼稚園や保育園、学校に通う兄弟姉妹がいるならなおいっそうの注意が必要です。
また、もちろん大人からも感染します。
子どもから大人へも感染します。
RSウィルスの予防
シナジスという予防ワクチンがありますが、注射するには条件があり、
たいへん高価なのでワクチンでの予防は現実的ではありません。
できることはオーソドックスに手洗い、うがい、マスク着用などです。
冬の時期は、むやみやたらと赤ちゃんを外出に連れ出すのは避けましょう。
おもちゃなどを定期的に消毒するのも効果的です。
まとめ)
その名が意外と知られていないRSウィルスですが、
2歳未満の子どものほぼ100パーセントが罹患する感染力の強いウィルスです。
1歳未満の赤ちゃんは重症化しやすいですし、
2歳未満の小さな子どももとにかく長引きますので、
日ごろから手洗いとうがいを励行し、予防につとめましょう。
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