疲労臭はどんな臭い?対策にはオルニチンが良い?
最近体臭の一つとして話題になっているのが「疲労臭」です。
疲れた時の臭いと言われていますが、汗の臭いと混同している人もいるようです。
ですが、名前のごとく疲労している時に出る臭いなので、
誰にでもその臭いを発する可能性があるのです。
疲労臭はどんな臭い?
疲労臭は疲労が蓄積された時に出る体臭で、ツンとしたアンモニア臭です。
体臭といえば汗をかいた時というイメージがありますが、普通の汗は出た時は無臭です。
皮膚についている細菌が皮脂を分解した時に出る雑菌のにおいが、
私たちが通常思っている「汗の臭い」なのです。
ところが、疲労臭は皮膚の表面の雑菌によるものではなく、体内から出ているのです。
このアンモニア臭は、肝臓、腸、腎臓などで作られたアンモニアが原因です。
アンモニアは、食物のタンパク質などが分解されることによって出来ます。
その後アンモニアは肝臓で尿素に分解され、尿として排出されます。
正常にこのサイクルが働いていれば、
アンモニアは体内に長い間留まっていないので臭いがすることはありません。
ところが疲労などで肝臓がアンモニアを分解できなくなるとアンモニアは血液に溶け、
全身に回ってしまうのです。
これが毛穴や汗から臭うのが「疲労臭」です。
原因の主なものは以下のとおりです。
①肝機能障害・低下
肝臓は解毒や代謝を司る内蔵です。食生活の乱れやアルコールの過剰摂取、運動不足、
ストレス、筋肉疲労などによって肝機能は低下します。
するとアンモニアを分解し切れず、血中に流れ出してしまうのです。
②腎機能障害・低下
腎臓は血液をろ過して老廃物を排出する働きがあります。
ところが腎臓病や疲労・ストレスなどで腎機能が低下すると老廃物のアンモニアが排泄されず、
汗に臭いがついてしまいます。
③汗腺機能の低下
毛穴が開かなければ汗は出ません。
エアコンや運動不足により、現代人は汗をかきにくくなっています。
すると老廃物が排出されにくくなり、
汗をかいた時に一気に老廃物の臭いを伴った汗をかいてしまうのです。
その他、血行不良や腸内環境の不調などでもアンモニアが体内に溜まってしまいます。
疲労臭やストレス臭が女性にも急増!?疲れているとにおう体臭とは
疲労臭の対策にはオルニチンが良い?
規則正しいストレスの溜まりにくい生活をしたり、
アルコールを制限したり、腸内環境を整えることでアンモニア臭は消えると言われています。
さらに効果的なのがオルニチンとクエン酸の摂取です。
・オルニチン
シジミやマグロ、チーズなどに多く含まれている成分です。
アンモニアを肝臓で分解する作用があり、疲労回復効果があります。
また、オルニチンには精神的な疲労にも効果があり、
睡眠の改善やリラックス作用があると考えられています。
・クエン酸
「疲れた時には酸っぱい物」と言われるように、クエン酸には疲労回復作用があります。
疲労というのは乳酸や焦性ブドウ糖が溜まっている状態ですが、
クエン酸はこれらを代謝し、排出します。梅干し、かんきつ類、酢などに多く含まれています。
睡眠をしっかり取って食生活を見直すことはもちろん、
オルニチンやクエン酸を含む食材をうまく利用し、疲労臭を改善しましょう。
関連記事
-
-
2歳未満は要注意!冬の大敵RSウィルスの基礎知識
冬が近づくと、子どもの感染症が心配になりますね。 インフルエンザやロタウィルスに気をつけている親御
-
-
子どものおやつは市販のどれがおすすめ?
子どもは離乳食期を経て、徐々に大人と似たようなものが食べられるようになりますが、 毎日のおやつタイ
-
-
中性脂肪が高いことが原因の病気について
中性脂肪値、健康診断で気になっている方も多いのではないでしょうか? 中性脂肪(TGトリグリセリド)
-
-
歯周病は体に影響与えるって本当?
歯の表面についた細菌によって歯を支える骨が溶けてしまい、 ひどい場合は歯を失う原因になってしまう歯
-
-
日本の医療と世界を比べてみよう。
最近のニュースでエボラウィルスがアフリカで流行ってしまい多くの人が亡くなっています。 しかし、エボ
-
-
インフルエンザ解熱後の食欲不振。体力を戻すためのおすすめの食べ物は?
インフルエンザに感染すると、完治した後も食欲が戻らなかったり吐き気、 下痢などの症状に襲われること
-
-
さんまの内臓は栄養豊富! 食べないのはもったいない?
あなたは、さんまの内蔵を食べる派ですか? 食べない派ですか? だいたい魚の内蔵って調理前
-
-
キャベツのサラダにツナ缶?切り方と作り置きで大量消費!
スーパーの安売りなどで、キャベツが100円などで売られているとついつい手に取ってしまう人も多いのでは
-
-
打ってはいけない?インフルエンザ予防接種の副作用とアトピー性皮膚炎
寒い時期になると懸念されるのがインフルエンザの流行です。 小さいお子さんから大人まで、インフル
