歯周病は体に影響与えるって本当?
歯の表面についた細菌によって歯を支える骨が溶けてしまい、
ひどい場合は歯を失う原因になってしまう歯周病。
近年ではこの歯周病が歯だけでなく全身に及ぼす影響について詳しくわかってきました。
狭心症、動脈硬化、脳梗塞
動脈硬化は不適切な食生活や運動不足、
ストレスなどの生活習慣が原因とされていましたが、
別の因子として歯周病原因菌などの細菌感染が挙げられるようになりました。
歯周病原因菌などの刺激により動脈硬化を誘導する物質が出て
血管内にプラークと呼ばれるカユ状の脂肪性沈着物ができ、血液の通り道が細くなります。
これにより心臓への血液がうまく運ばれなくなると狭心症に、
プラークが脳血管につまると脳梗塞になってしまいます。
糖尿病
歯周病は以前から糖尿病の合併症の一つと言われてきました。
実際糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周病にかかっている人が多いと報告されています。
さらに最近、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するということもわかってきています。
歯周病と糖尿病は相互に悪影響を及ぼし合っていると考えられるようになってきたのです。
低体重児早産
妊娠している女性が歯周病に罹患している場合、
低体重児および早産の危険度が高くなることがわかってきています。
これは口の中の歯周病細菌が血中に入り、
胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかと言われています。
その危険率は7倍に上ると言われ、たばこやアルコール、高齢出産などよりもはるかに高い数字なのです。
歯周病は治療可能なだけでなく、予防も十分可能な疾患です。
日々の歯ブラシをきちんと行い、食生活も含めた生活習慣を見直すことで
歯周病を含め全身の生活習慣病を予防することにつながります。
できれば4ヶ月から半年に一度は歯科を受診して口腔内のチェックをしてもらい、
必要があれば歯ブラシの正しい方法を指導してもらいましょう。
是非歯周病をしっかり予防することで全身の健康も維持していただきたいと思います。
関連記事
-
-
妊娠初期の風邪 風疹は特に怖い
風疹は子供がかかる病気だと思っている方が多いと思います。 けれど、実は近年「大人の風疹」が流行
-
-
2歳未満は要注意!冬の大敵RSウィルスの基礎知識
冬が近づくと、子どもの感染症が心配になりますね。 インフルエンザやロタウィルスに気をつけている親御
-
-
インフルエンザ解熱後の咳が止まらない。原因は?
インフルエンザや風邪を引き、解熱して体調が回復してきたにも拘らず、 咳がずっと止まらないことがあり
-
-
子どものおやつはバナナ。簡単に手作りできるものを紹介。
育ち盛りの子どもはすぐにお腹が減るようです。 休日におやつをせがまれると、よくないとは思いつつ
-
-
紙パック式?サイクロン式?よくわからない人のための掃除機の選び方
家電量販店の掃除機コーナーでは、サイクロン掃除機を目にする機会が増えました。 従来の紙パック式
-
-
メンズに大人気!冬のおすすめネックウォーマー
寒い冬が近づくと、外出時の防寒対策が気になってきますね。 冬の防寒着は値段が高いこともありシー
-
-
口臭の予防と対策、意外に簡単にできます。
口臭がないか気になってしまったことは誰しもあるのではないでしょうか。 人と接するときの大切なエチケ
-
-
桜餅は食べたいけどカロリーは心配! 明日香食品の和菓子はどれくらいある?
春と言えば桜餅!!花より団子!という方も多いでしょう!美味しいものを食べると幸せな気持ちになれますよ
-
-
足つぼを押すと痛いなら病気? 考えられる病気は?
足つぼマッサージって、 おうちでできる定番のマッサージの一つですよね。 でも、押してみると、
- PREV
- 上座と下座はビジネスマナーとして位置を覚えて損はない。
- NEXT
- 卵の一日の摂取量は?