下さいとくださいの違いを知って正しく使おう。他の言葉もご紹介。
声に出して言う時は同じなのに、書く時には違う字で表わさないといけない言葉があります。
例えば「下さい」と「ください」。
特に社会人は、メールや手紙で相手とコミュニケーションを取る機会が多いもの。
違いを正しく理解しましょう。
下さいとくださいの違い
①「それを取ってください」
②「それを下さい」
違いは何でしょう。簡単に言うと、動詞かそうでないか、です。
①それ を 取って ください
(動詞) (尊敬・丁寧・お願い)
②それ を 下さい
(動詞)
①の場合は、「取る」という動詞につけて、お願いの気持ちを出しています。
「お取りください」も、「取る」に相手への尊敬をこめていますから、仮名書きになります。
英語で言えば「please」です。
前に他の動詞がある場合は仮名書きを覚えれば良いでしょう。
例:お飲みください
お入りください
ご了承ください
②の場合は、「下さい」そのものが動詞です。
「くれ」という請求の言葉を丁寧に言う時には、漢字を使います。
英語で言えば「give」です。
例:お茶を下さい
ただ、①は場合によって微妙ですね。
「取ってから、私に手渡して」という意味だと、「クダサイ」も動詞の意味になりますから、
「それを取って、下さい」となります。
また、②の場合、「下る」は上から下へ渡されるもの、という意味合いもあります。
ご年配の中には気にする人もいますから、
他の言い回し(「それをいただけますか」など)にした方が良いでしょう。
他にも使い分けするべき言葉はある?
間違いではないけれど、使い分けした方が良いと言われる言葉もあります。
例えば
・「致す」と「いたす」
これも、「する」という意味の動詞として使う時は「致す」、お願いや謙譲の時は「いたす」です。
例:お願いいたします お願いする + いたします
(動詞) (お願い)
頂戴いたしました 頂戴する + いたしました
(動詞) (謙譲)
こちらで致します こちら + で + 致す
(「する」をへり下って言う)
・動詞と接続詞
動詞として使う時は漢字で、接続詞として使う時には仮名書きにする一例です。
例:影響を及ぼす / 1および2
命令に従う / したがいまして、この場合は
これまでの例で例えると / たとえば、これまでの例では
・具体的な「事物」と形式名詞
同じ名詞でも、具体的な事物を表わす時は漢字、
修飾語と共に使われる形式名詞の場合は仮名書きです。
例:事と次第によっては / そう言うことがある
時が経って / 変化したとき
違う方へ / 1案より2案のほうが
実はまだまだあります。日本語って難しいですね!
しかも、こちらが知っていても相手が知らないと、
「同じ言葉を漢字にしたりひらがなにしたり、統一性がない」などと思われそうで、
悩ましいところ(「所」は場所、「ところ」は状態)ですね。
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