日帰りハイキング 大阪のおすすめは？持ち物と服装を紹介します。

大阪には、各市にそれぞれ素晴らしいハイキングコースがあります。
登山系もあれば散策系・温泉系もあり、それぞれ異なった趣があります。

家族で行く散策系も良いですが、せっかくの良い季節、登山系もチャレンジしてみませんか？
いくつかご紹介します。

日帰りのハイキングで大阪ならどこがいい？

登山系

１、二上山

登山初心者でも楽しめる二上山は、標高517ｍ。
山頂まで１時間程度です。

最寄駅は近鉄南大阪線二上山駅か当麻寺駅（奈良県）。
大阪府南河内郡と奈良県葛城市にまたがっています。

どちらの駅からも行けますが、二上山駅スタートのコースのほうが帰りがゆるやかです。

二上山駅 ～ 雄岳（頂上）～ 雌岳 ～ 祐泉寺 ～ 傘堂 ～ 當麻寺 ～ 当麻寺駅
（標高）　100m 　　　517m　　　　468m　　352ｍ　　　156ｍ　　102m　　　　79m

二上山駅からは道標があり、迷うことはありません。
枝垂桜が有名な春日神社を過ぎると、登山道になります。

途中から少々急な山道を一気に登ると山頂です。

そこから20分ほど下ると雌岳。歩きやすく、眺望を楽しみながらハイキングできます。
さらに20分ほどなだらかな山道を歩くと祐泉寺。

有形民俗文化財「傘堂」や「高雄寺」「石光寺」「當間寺」を散策しながら当麻寺駅へ。

２、金剛山

奈良県御所市と大阪府千早赤坂村にまたがる金剛山は修験道の山。
こちらも初心者向きですが、生い茂る森と流水の音は別世界です。山頂まで1.5～2時間。

　　　金剛山登山口バス邸 ～ セト ～ 金剛山 ～ 伏見峠 ～ ロープウェイ前バス停
（標高）　　　520m　　　　　　720ｍ　　1125ｍ　　　990ｍ　　　　640ｍ

登山口から橋を渡り、林道に入ります。
沢へ続く道はうっそうとした森で、道がわかりにくい所もあるので、赤い矢印を目印にして下さい。

12月下旬からは積雪となります。
　
セトからは本格的な原生林の山道です。
道幅が狭かったりはしごを使用して登る所がありますので、慎重に進んで下さい。

登り切った所に広場があります。

ここから20分ほどなだらかな道を行くと金剛山山頂です。
葛木神社があります。

これからは金剛遊歩道になり、急なコンクリート坂を下りるとロープウェイバス停です。

このコースは簡単な赤坂城跡を抜ける階段ではなく、黒栂谷道を登るコース。
初心者用とは言ってもハードな場所もあり、おすすめです。

３、ポンポン山（加茂勢山）

川久保・出灰ルートと神峰山口・善峯寺ルートがあります。

共に山頂まで2.5時間ほど。時間はかかりますが、
比較的なだらかな道のりで多くの人が訪れるハイキングコースです。

たまにニホンジカが見られる時もあるそうです。
高槻駅からバスで川久保バス停、または神峰山口停下車。

バスの本数が少ないのが難点です。

散策系

１、大阪府民の森　ほしだ園地

国内最大級のつり橋「星のブランコ」やクライミングウォールがある、
アミューズメント色豊かなハイキングエリアです。

森林浴やバードウォッチングも楽しめ、
整備も行き届いているので安心して散策を楽しむことが出来ます。
私市駅下車または星田駅下車。

２、堺自然ふれあいの森

泉ヶ丘駅からバスで30分、さらに徒歩で15分の所にあります。
広大な公園の中に散策路があり、広場で休んだり花を眺めたりと、息抜きにぴったりの森です。

３、摂津峡

高槻駅からバスで15分の距離でありながら、大自然が広がる渓谷景勝地です。
公園全体が散策休息地となっていて、キャンプ場やプレイコーナー、野外劇場などもあります。

桜が見事な桜広場や高さ15ｍの白滝も心をなごませてくれます。

４、妙見山

森のケーブルカーで登ることができ、手ぶらでバーベキューが楽しめるなど、
手軽なレジャー地として近隣住民に愛されている山です。

ケーブルカーからみる四季折々の景色は見事で、ケーブルに沿って登るハイキングコース1.5時間もおすすめです。

温泉系

１、犬鳴山

犬鳴温泉があり、いくつもの施設があります。
日帰り・宿泊とも可能です。

また、修験道体験が出来ることでも有名な山で、女性でも可能。
往復６時間のハイキングコース内には大小48もの滝がありますが、
コース自体は初心者向きで、渓谷美を楽しみながら散策することができます。

日帰り ハイキングの服装は？

山歩きの場合、平地と山頂ではかなり気温差があります。
100ｍで0.6℃前後下がり、風速1mごとに体感温度が１℃下がるるので、必ず防寒具が必要です。

すべてのウェアを登山用品店で買い揃えるのは大変ですから、
手持ちの服もうまく利用しましょう。

・ザック（リュックサック）

日帰りのハイキングなら20～30リットル程度のものが良いでしょう。

・帽子

紫外線や日差しを避けるための必需品です。
また、山は枝や幹・案外落下物が多いので、頭を守る意味でも必要です。

・服装（上着・中間着）

上着は軽くて温度調節ができる、ウィンドブレーカーを持って行きましょう。
ゴアテックスなど透湿性があるものだと最適です。

その下には、体が動きやすく乾きやすいポリエステル素材のニットなどがおすすめ。
暑くなったり寒くなったりの繰り返しですから、レイヤードをして調節しやすいようにします。

綿は避け、化繊やウール系、前ファスナーだと体温調節がしやすいです。

・肌着・靴下

温度調節のためには化繊もののほうが乾きやすく、おすすめです。
綿100％は乾きにくいので避けましょう。

速乾性の下着はユニクロなどで安く手に入ります。

・パンツ（ズボン）

怪我や虫さされなどを防ぐため、動きやすいパンツを着用しましょう。
女性ならスパッツなどが便利です。

ジーンズは動きにくく乾きにくいので、ハイキングには不向きです。
　
・靴

登山靴は足首が固定でき、疲れにくいです。
軽いハイキングなら、ハイキング用シューズでもOK。

どちらも必ず足になじませておきましょう。
靴擦れするとしっかり歩けないため、思わぬケガの原因となります。

・リュック

登山用のリュックは背中全体に重みが分散し、疲れにくいのでお勧めです。

よく街でかなり低い位置までバッグ部を下げた人を見ますが、
重心が下に行くため腰に負担がかかり、疲れやすくなります。

必ず正しい位置で使うようにしましょう。

日帰り ハイキングの持ち物は？

山はいつ何時天候が変化するかわかりません。
万が一のことを考えて準備しましょう。

・雨具

急な雨や雪に備えて雨具やリュックの防水カバーを用意しましょう。
雨具は撥水加工ではなく防水加工を施したものをお勧めします。

上着のウィンドブレーカーも兼ねるものが一番良いです。

・コンパス・地図・スマホ・ホイッスル

万が一道に迷った時などに必要です。

・医療品・常備薬

絆創膏・消毒薬のほか、痛み止めや常備薬・持病の薬も持参しましょう。
保険証のコピーも入れておきましょう。

とげ抜きや爪切りも役に立ちます。

・水（水筒）

一人１リットルかそれ以上持参します。
お茶でも良いですが、水があるとケガした時の傷口洗浄が出来ます。

・非常食

チョコレートや飴など、甘いものが良いとされています。
カロリーが高く、疲労回復にも効果的です。

ナッツ、ドライフルーツ、カロリーメイトもお勧め。

・懐中電灯・ラジオ

コンパクトな兼用商品がおすすめです。
行く直前に電池を新しくしておきましょう。
ヘッドライトがあると万全です。
　
ハイキングと一口に言っても、登山に近いものから散歩レベルまで色々です。
整備された管理型の場所なら、たとえケガをしてもまず大事に至ることはありません。

ですが自然を相手のトレッキングは、
一歩間違えれば死を覚悟しなくてはならないほど危険でもあります。

準備を怠らず、楽しいハイキングにして下さいね。

YouTube:日帰りハイキングの持ち物リスト（L.L.Bean）