風邪に効く栄養ドリンクは何?薬と併用しても大丈夫?
風邪を引いたらしい…でも会社を休めない、
家事をしなくちゃ…そんな時、市販の栄養ドリンクで早く治せるんでしょうか。
風邪に効く栄養ドリンクはある?
風邪には病院で処方してもらった薬でなきゃ。
そう考えているなら間違いかも。
というのは「風邪の特効薬を発見できたらノーベル賞もの」と言われるほどで、
処方された薬は風邪そのものに効く薬ではないからです。
よく見ると、抗生物質だったりせきを止める薬だったりと、対処療法のための薬剤ばかり。
これは、風邪のウイルスは1000種類近くと言われ、
すべての病原を退治するワクチンを作ることが不可能とされているからです。
もっとお話すると、実は抗生物質は風邪のウイルスには効きません。
抗生物質は細菌を殺す働きはありますが、ウイルスには効果がないのです。
病院で抗生物質が処方されるのは、
風邪で体力がなくなると細菌が侵入しやすくなるからなのです。
ということで、病院で処方される薬も栄養ドリンクも、ある意味同じ土俵なのです。
いえ、むしろ病院で処方される薬のほうが表面的な対処療法かもしれません。
抗ヒスタミン剤やアスピリンなどで風邪の症状を抑えているだけだからです。
それに比べれば、栄養ドリンクは滋養強壮や肉体疲労など、
体力をつけるという目的で作られていますから、
風邪の症状に打ち勝つ力を与えてくれる可能性が高いのです。
栄養ドリンクは、特に男性は「高い方が効く」と考え、
ユンケルの黄帝やスターを好んで買う人が多いようです。
もちろん、効果を感じるのであれば何でもアリなのですが…。
特に人気があり、風邪に効果があると評判の商品をいくつか集めました。
①ハイアップ
発熱時に失われがちなビタミンの補強や体力回復に。
30ml×5本。
1500円程度。(エスエス製薬)
②新リコリス
甘草エキスを中心に生薬を配合。発熱性消耗性疾患の栄養補給に。
20ml×3本。
500円程度(全薬工業)
③ゼナジンジャー
生姜入りで、風邪などの発熱時の栄養補給に。
1000円程度。
④アリナミン7
風邪や疲れに効果のあるビタミンB1誘導体が、吸収されやすい形で配合されています。
風邪を早く治すと評判です。
200円程度。
⑤活蔘(かつじん)28
高麗ニンジンの成分入りで免疫力をアップします。
かなり評判の高いドリンクです。
800円程度。
⑥アリナミンV&V ROYAL
エネルギーチャージに効果あり。
ビタミンB1誘導体やローヤルゼリー配合。
600円程度。
⑦ユンケルスター
18種類の植物性生薬と2種類の動物性生薬、
各種ビタミン配合で、滋養強壮効果が高いです。
4,000円程度。
①~④は特に風邪など体力消耗時に良いと評判の高い商品です。
⑤~⑦は滋養強壮効果の高いもの。
薬と併用しても大丈夫?
既に多くの人が薬と栄養ドリンクを併用していると思いますが、本当は良くありません。
栄養ドリンクにはアルコールが含まれているものが多く、肝臓に負担がかかります。
薬も肝臓に負担をかけるため、肝臓に悪影響を及ぼす危険性があるからです。
もう一つ問題なのがカフェイン。
特に滋養強壮のための栄養ドリンクには含まれていることが多いのですが、これも肝臓の負担になります。
ほかにも、気管支拡張剤と栄養ドリンクの併用は薬の作用が強く出すぎるなどの危険性があります。
ですから、カフェインやアルコールが入っていないものを選ぶことはもちろん、
できれば薬局や薬剤師に確認したほうが良いでしょう。
また、男性に多いのですが、
多く飲めば効果が高くなると考えて1日何本も栄養ドリンクを飲む人がいます。
栄養ドリンクは疲れている臓器を休ませず、無理に働かせるものです。
後でひどい反動が起きる危険があるということを、覚えておいて下さいね。
最近カフェイン飲料の飲み過ぎで死亡した人もいましたね…。
ちなみに、風邪の時にはビタミンCも効果的と言われています。
ビタミンCには免疫力を強化する作用があるのです。
1日のビタミンC推奨量は100mg程度とされていますが、風邪の時だけ1000mg程度摂るのです。
ただし、ビタミンCは数時間で排出されてしまうので、何回かに分けて摂取することが必要です。
米国のサプリには「タイムリリース」といって長時間作用が続くタイプがありますので、
そちらを利用するのも良いでしょう。
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