七人の侍って面白い?3つの魅力でご紹介します。
1954年に公開された映画に『七人の侍』があります。
映画好きでなくても、一度は必ず耳にしたことがあるでしょう。
「世界のクロサワ」こと黒澤明監督の代表作です。
舞台は戦国時代。
野武士たちに村を襲撃されている百姓たちが、七人の侍を雇い入れ、
村を守るために野武士たちに戦いを挑むというストーリーです。
世界の偉大な監督たちに多大な影響を与えたこの『七人の侍』の魅力を徹底分析してみましょう。
魅力1)完璧なシナリオ
この映画の面白さの肝は、何といってもシナリオにあります。
時代考証が実に緻密で、細部にわたるまで破綻がありません。
また、七人のサムライたちの人物造形がすばらしく、
まさにその時代に実際に生きていたかのような圧倒的なリアリティがあります。
この完璧さは、当時の日本を代表する脚本家である黒澤明、橋本忍、小国英雄の3名がチームを組むことで
可能となりました。
世界の国々の映画学校のテキストとしても使用されているそうです。
魅力2)合戦シーン
この映画はストーリー自体が面白いのですが、
合戦シーンのみを取り上げても十分に見応えがあります。
合戦場面では、マルチカム方式という数台のカメラで撮影し、
編集の段階で繋ぎ合わせるという技法が採用されていることもあり、
どのアクションシーンも臨場感にあふれ、躍動的です。
凡庸な映画であれば一番の「見せ場」となる手に汗握るシーンが、次から次へと繰り出されます。
魅力3)団結力
チームを組む七人のサムライたちはそれぞれ能力やキャラクターが異なっていますが、
野武士たちに勝利するためには、誰ひとりして欠くことはできない存在です。
他人にはない才能を持ちより、互いの欠点を補い合うことで戦いに臨み、
成功に終わるというストーリーは、現代社会に生きる私たちにも通じるものがあります。
まとめ)
映画『七人の侍』の魅力は、完璧に練られたシナリオと、
当時の誰も採用しなかったかった技法で撮影された大迫力の合戦シーン、
そして異なる個性や才能を持った者が互いに団結することで困難な状況を乗り切るというカタルシスにあります。
1954年に公開されたという事実を頭の片隅に置きながら、何度も鑑賞することをおすすめします。
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